2010-01-01から1年間の記事一覧

経済学がどうにもうっとおしいので偏見を整理してみる

不幸にして検索で来られた方に:これは経済学を専門としない市井の好事家による未完成の調査ノートにすぎません。現時点で大量の誤りを含んでいるため、基本的な用語の定義等については然るべき経済学辞典の類を、学説については教科書を学ばれるようお勧め…

『ITアーキテクトのやってはいけない』(日経BP、2009)

本業(IT)関連で良い本[1]を買ったので紹介します。場末の書店で手に入れたのですが、半年以上前に出たものらしく、Amazon.co.jpでは既に品切れでした。レビューを見ると絶賛ばかり。ITアーキテクトのやってはいけない 設計、メソドロジ、実装・テスト、運…

『滝山コミューン一九七四』(講談社、2007)の書評未満のなにか

自分はこの本をきちんと読めるだけの集中力がなく、拾い読みした程度でこの感想を書いています。ファクトを細切れにしてテキスト全体に薄くまぶす書き方は正直どうかと思った。歴史叙述は難しいのです。。あと日本人は総じて神様を信じていないので「われ歴…

無駄なあがきの記録:2006-2008

この9年間の無駄なあがきについて書いてみる。(前回) 2007〜2008年の状況について追記しました(2010/7/6) 情報理論と領域計算量がらみで当時考えていたことを追記し、前後の文脈を書き直しました(2010/9/5)

無駄なあがきの記録:2001-2005

自分のウェブサイト用にとったドメイン名の廃止を機に、この9年間の無駄なあがきについて書いてみる。無駄に評伝形式。あと文献の出現順はいくらなんでもあんまりなので後で直します。 若干イントロを足しました(2010/7/6)

あまりにも目鱗な「リトルウッドの実解析の三つの原理」

http://en.wikipedia.org/wiki/Littlewood's_three_principles_of_real_analysis There are three principles, roughly expressible in the following terms: Every (measurable) set is nearly a finite sum of intervals; every function (of class ) is n…

メモリアルレクチャーズの起源が知りたい

※最後の疑問を解明してから公開しようと思ってたのですが、民主党政権のポピュリズム政策下で学問の公衆への説明責任が求められる風潮に鑑みて拙速をわきまえず公開します。文章の性質上、個々の言明についてソースを示すことが困難なので、文系の学卒の市井…

van der Waerden の『現代代数学』を全然読めてない件について

学力不足を恥じたり読めないといって自分を責めるのは若い人のやることです。もう若くないので鉄面皮に周辺事情とかどうでもいい話を書きます。Preparing English version. (2010/09/13)I can't go on reading van der Waerden's Modern Algebra. People ove…

渕野昌先生の話を聞いてきた

神戸大学サイエンスカフェ 第68回「ゲーデルの不完全性定理と無限の研究としての集合論」の信用できないメモ。渕野先生のスライドがアップされてるのでそちらを参照したほうが良いです。 http://scicafe.h.kobe-u.ac.jp/schedule/258.html http://kurt.scite…

PostScript と Interpress の比較(第I部、歴史篇)

Brian K. Reid, PostScript and Interpress: a comparison, fa.laser-lovers (March 1 1985) http://groups.google.com/group/fa.laser-lovers/msg/5d0df32a0e91f1fa?rnum=2 Adobeの創業者であるJohn Warnockは、創業前、Xeroxのページ記述言語、Interpress…

数学における "regular" と "normal"、「正則」と「正規」のオートマトン理論との関連について

追記:個人的な調べものの一部です。いろいろ言葉遣いとかがわかってない感じに微妙なのはご容赦ください。オートマトン理論の本職の研究者の方が面白いネタエントリの材料にしてくださったので調べた甲斐がありました。

Messy Macro の特徴付け(草稿以前)

Beware of the Turing tar-pit in which everything is possible but nothing of interest is easy. -- Alan Perlis 世の中にはマクロ生成系というものがいくつかありますが、これらはどういう用途で使うのでしょう?明らかに汎用のコンピュータ言語でできる…

『ピンのものがたり』異聞

Mike Muuss, The Story of the PING Program (1999)http://ftp.arl.mil/~mike/ping.html 付録部分です(ちょっとこんがらかるので原文は割愛します)。翻訳の公開について、故 Muuss 氏の関係者に承諾はとっていません。なおこのネタレビューは今も当該書のAma…

PING プログラムの由来(本文のみ)

Mike Muuss, The Story of the PING Program (1999) http://ftp.arl.mil/~mike/ping.htmlan unauthorized Japanese translation by TuvianNavy付録が面白いんですが、ちょっと後回しで、さしあたり拙訳を晒してみるテスト。翻訳の公開について、故 Muuss 氏…

位相空間論における「正規」「正則」の起源について(草稿)

What TuvianNavy know about the origin of "normality" and "regularity" in general topology. It's totally a draft of draft, and most of references are unconfirmed. Never trust. as of Jan 2010, it's under heavy rewriting.位相空間論における「…