2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧

経済学における重力(後編II:経済的ポテンシャルとその緩和過程)

前説 前回の記事「経済学における重力(後編I)」では不変の価値尺度財(理想化された貨幣)の存在とその整合性が、無限次元線形代数の「基底」の問題として考えられること、連続時間での困難は基底の非存在によるものであることを指摘し、計量ファイナンス…

経済学における重力(後編I:経済学におけるヒルベルト空間と量子論)

前説 前回の記事「経済学における重力(前編)」ではディアドラ・マクロスキー『ノーベル賞経済学者の大罪』の書評という形で、戦後オランダの国際経済学と方法論についての経済学説史上の文脈についてのリマークを書いてみました。*1 その記事のタイトルで…