地口(オヤジギャグ)の剛性理論

我が家はリフォームしてあるが古い物件であり、遠くの音がよく室内に響くし、寝室は竜鳴きするし、トイレは洗濯機のドラムに共振する。
スピーカーは同じ製品でも経年変化に所有者の音楽の好みが反映して全部出音が違ってくるし、古いギターやヴァイオリン、古いホールも響きがよくなる。つまり機械的インピーダンス特性が経年変化してくる。
人間の脳も神経細胞を振動子と思うと大域的な「剛性」や周波数と変位の大きさの関係(インピーダンス特性)を考えることができる。もちろんこの「剛性」は3次元上の連続体としての脳ではなくその生化学的状態を含む相空間上で定義する必要がある。
経年劣化によって「剛性」が低下した神経系は音の響きで励起されやすくなるだろう。つまり、地口を思いつきやすくなるし、言いたい誘惑に勝てなくなる、ということ。
若い人の神経系はもちろん「剛性」が高いと考えられる。
応用として、たとえばソーシャルネットワークの「バズりやすさ」はこの意味での「剛性」として考えることができるだろう。