国立国会図書館(NDL)東京本館で電子ジャーナルを調べるときに注意すべきこと(私家版)

土曜日に調べに行って色々困ったので2011/2現在の状況をメモしておきます。書いていて思ったんですが山に鉱石標本を採りに行くときの心得とちょっと似てる気がします

自分のテーマゆえJSTORばっかりに偏ってます

※厨なんで犯罪教唆とかアカデミアのルール違反とかしれっと書いてたら指弾してください、直します

本家→ http://www.ndl.go.jp/jp/service/tokyo/data_eips.html

  • JSTOR(Wiley-Blackwell等、ただし最新のものはない)とScienceDirect(Elsevier)であればNDLの一般閲覧者でも見れます。SpringerOnlineは残念ながら見れません
  • 専門室の端末で Google Scholar は見れません(見れる端末では電子ジャーナルが見れません)。あなたの CiteULike も見れません。端末のホワイトリストに載っているサイト以外は見れないので、あなたの嫌いな独裁国家で仕事するつもりで準備すること
  • NDLからアクセスすると、JSTORは http://www.example.org/pss/0000000/ という類のURLを表示するのを嫌がります(直リン禁止といわれる)。なのでURLをメモっても意味ねーです。pss を stable に変えるとどうなるかは未検証
  • 従って、基本中の基本ですが論文タイトルと著者、年を前もって調べておき携帯にメールしておくこと
  • 身分証明書を持って行く必要はありません。当日利用券発行機に並んで、住所氏名連絡先等をタッチペンで入力すると利用券が出ます。通常の図書館と異なり、閲覧の秘密は必ずしも守られないようですが(共産党員の利用を外務省からの出向職員がチェックしてたそうです)、特に当局からマークされてない人は正直に入力したほうがいいと自分は思います
  • 閲覧室に袋物は持ち込めません。携帯はいまのところ大丈夫です。ロッカー代100円(返却されます)
  • 印刷費用はA4白黒で21円/枚です(100枚で2100円)徴収のために係の人がプリンタにいます。効率は悪いですが、印刷が終わっても印刷窓口の受付時間内に取りに行けばよく、その間は他のことができます。印刷枚数が多いときは透明なビニールをくれます
  • 端末のカードリーダーに利用券をセットしないと検索も印刷もできません
  • JSTORはCiNiiやGoogleではないので、自由文曖昧検索は賢くないです。欲しいものが見つからないときはAdvanced Search
  • pdfを印刷しようとすると、ページ番号の指定がおかしいので焦りますが、ふつうにページ指定して要らないカバーページは飛ばしましょう(流布するわけではないので同一性を侵すことにはならないはず)
  • 複数ページの1枚への割り付けは(2011/02現在)できませんので無駄な抵抗はやめておとなしく出力枚数制限に従いなさい、制限内の印字は保証する
  • 印刷データをプリントアウトサービスに送るときのサムネイル確認画面で入力する資料名は「あなたが」出力内容を確認するためのものです(印刷係のお*さんにとって資料名の詮索は意味がありません)。時間がないときは飛ばしても大丈夫
  • 著作権その他は当然ながら守りましょう。今のところ各アーカイブの運営コストを直接個人が負担する方法がないので