老害、無能、廃疾者、老大国の経済的独立と社会的排除についてのメモ

問題意識:全人類のほとんどが経済合理的に行動できない(生産性がない)ほど経済合理性の基準が純化されたとき、純然たる消費者としての無能な家畜である人類を、どのように安全に経済から排除していくか?
あるいは、人間の社会からどのように人間の役に立たなくなった経済を排除していくか?
リバタリアンのいう経済的独立、というのを本気でやるとミリシアは必然、ネモやハーロックや海江田が理想ということになる、ワンピースの影響はスパロー船長を生んだ
この系統の思想から出る指針とは「世界を真に支配する者は深く静かに航行/潜航せよ」ということであって、これは実態上はスキルの専ら守秘的な使用と情報遮断と表面的な無為、ニート化、在家隠修、社会からの撤退
合理的な選択の結果としてこういう無害な夜郎自大化を選ぶ人数が増える(不当な影響力の行使を断念して経済的安定を求める)ならば体制は安定に向かうが、これが実際にできるのは無能、老害だけ
無能、老害も社会との関わりを完全に断つことは難しい。自負心から、ハーロックは鉄郎に、スパローはウィル・ターナーに、要りもしない無益な老害のアドヴァイスを与えるし、その類例は現実にいくらでも見いだせる
不当な影響力を排除し、隠居を強いるには隠居すべき当人たちが「余計な口はもう挟まない、文句もいわないから金だけくれ」と納得する必要があり、その為にはおそらく更なる暴力と疫病が彼らを不安がらせる必要がある
簡単な方法は戦乱による衛生の悪化と物流の寸断による餓死だがいずれも先進国では成り立たない(わがままを言う子を物置に閉じ込め泣き止むまで出さないという虐待と同じ)
貧しい国で起きている戦乱はそもそも新興国BRICS(「煉瓦」)、PIIGS(「豚」)等と呼んで人間扱いせず高成長の果実を散々収奪した先進国が「子泣き爺」に見えており(先進国の方がむしろ愛玩用の豚に似ている)その重みで潰される恐怖から出ている
天然資源の恩恵によって太らされ食われる豚(新興国)と子泣き爺化してその果実を収奪する豚(先進国)の対立とは生産と消費の分離によるもの
そもそも情報化によって文明の根幹である製造技術の維持に必要な人数は減っている